老健か特養か看護師としてどちらが働きやすい?

実は、看護師には病院以外にも働く場所が多くあります。高齢化に伴い、介護施設が増えて人手不足になりがちなため、特に介護施設では看護師募集をよく見かけるようになってきました。病院看護師から介護施設の看護師に転職するという人も増えつつあるのですが、特養(特別養護老人ホーム)と老健(介護老人保健施設)とでは働き方に違いはあるのでしょうか。

特養は、日勤がメインの働き方になり、老健は夜勤がある働き方になります。入居者の健康管理がメインになるのはどちらも同じなのですが、特養の方が介護度の高い人が多いため、看取りや緩和ケアを行うことがあります。

老健は基本的に介護度が低く、入居者も自分で動ける人が多いので看取りや緩和ケアを行うことはあまりありませんが、特養よりも医療ニーズが高いです。しかしながら、病院ほど医療的ケアを行うことはないでしょう。

特養と老健での看護師の働き方で大きく違うのは、夜勤の有無になります。特養では基本的に夜勤はなく、オンコール体制を行っているところが多いです。オンコールは当番制になるのですが、月に5回から10回くらいでしょう。実際に電話での対応が必要となるのは月に2回から3回くらいなので、それほど大変ではありません。

老健では夜勤がある働き方が一般的です。病院と同じように2交代制としているところが多いのですが、病院の夜勤のように緊急入院はなく、急変も少ないので病院よりも落ち着いています。どちらかというと、トイレに行く人の介助などが多くなります。

夜勤の有無で給料にも差が出ますので、どちらが良いかは自分のライフスタイル等を考えて決めるようにしましょう。